甲状腺機能低下症とは
甲状腺は、のどの前側にある小さな臓器で、体の代謝をコントロールする「甲状腺ホルモン」を分泌しています。
甲状腺機能低下症とは、この甲状腺ホルモンの分泌が不足し、体の働きが全体的にゆっくりになる病気です。
最も一般的な原因は「橋本病(慢性甲状腺炎)」です。
主な症状
- 疲れやすい、だるい
- 体が冷えやすい
- むくみ(特に顔やまぶた)
- 体重が増えやすい
- 便秘がちになる
- 髪の毛が抜けやすい
- 肌が乾燥する
- 気分が落ち込みやすい、うつっぽい
- 月経不順、不妊 など
これらの症状は加齢や更年期とも似ているため、見過ごされやすい傾向があります。
当院での検査について
当クリニックでは、甲状腺機能低下症の診断に必要な以下の検査を行っています。
- 血液検査:甲状腺ホルモン(TSH、FT4)や自己抗体(抗TPO抗体など)を測定することで、甲状腺の働きを正確に評価します。
- 甲状腺超音波検査(エコー):甲状腺の大きさ、形、腫れやしこりの有無などを詳しく確認します。痛みもなく、短時間で終わる安全な検査です。
気になる症状がある方はご相談ください
甲状腺ホルモンの不足は、体や心のさまざまな不調につながりますが、適切な治療で改善が可能な病気です。
「年のせいかも」「疲れているだけ」と思っていた症状が、実は甲状腺の不調だったというケースも多くあります。
当院では、内科学会認定医が丁寧に診察し、必要に応じて検査・治療を行っております。
お気軽にご相談ください。