アルコール性肝障害について
アルコール性肝障害は、長期間にわたる過剰な飲酒によって肝臓に炎症や障害が起こる状態です。初期の「脂肪肝」から始まり、「アルコール性肝炎」や「肝硬変」へと進行することがあります。症状がほとんどないまま重症化することも多く、定期的な検査が非常に大切です。
当院で可能な検査・診療
当クリニックでは、次のような検査を組み合わせて、アルコール性肝障害の評価と管理を行っています。
- 血液検査(肝機能・血球・栄養状態)
AST・ALT・γ-GTP・ビリルビン・MCV(赤血球容積)・アルブミンなどを測定し、肝臓の状態や全身への影響を評価します。 - 腹部超音波検査(エコー)
肝臓の脂肪化、腫瘍、肝硬変の進行度、脾腫(ひしゅ)などを確認できます。放射線を使わないため、繰り返しの検査にも適しています。 - 内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)
肝硬変に伴って起こる食道静脈瘤や胃粘膜病変、ポリープなどを評価します。
※CT検査・MRI検査は当院では実施しておりません。必要に応じて、専門医療機関をご紹介いたします。
こんな方は一度ご相談ください
- 毎日または週に何度もお酒を飲む習慣がある
- 健診で「肝機能異常」や「γ-GTP高値」を指摘された
- 顔の赤み、手の震え、疲れやすさが気になる
- 家族や周囲から飲酒量について心配されている
- かつて大量飲酒歴があり、現在は減酒・断酒している
当院の対応について
アルコールと肝臓の関係は非常に深く、体に現れる影響も人それぞれです。当院では患者さま一人ひとりに合わせた検査と生活指導を行っております。肝臓の健康が気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。