- ペニシリンアレルギーでもピロリ菌の除菌治療は可能です
- なぜペニシリンアレルギーが問題になるの?
- アレルギーがあっても治療は可能です
- ペニシリンアレルギーの除菌治療の注意点
- 当院での対応
- まとめ:アレルギーがあってもあきらめないでください
ペニシリンアレルギーでもピロリ菌の除菌治療は可能です
ピロリ菌の除菌治療=アモキシシリン(ペニシリン系抗菌薬)を使うのが一般的ですが、
「ペニシリンアレルギーがあるから除菌できないのでは?」と不安に思っている方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言うと、ペニシリンアレルギーがある方でも、適切な抗菌薬を使えば除菌治療は可能です。
なぜペニシリンアレルギーが問題になるの?
通常の一次除菌では、以下の3種類の薬を7日間服用します:
- 胃酸を抑える薬(PPIまたはP-CAB)
- アモキシシリン(ペニシリン系)
- クラリスロマイシン
この中のアモキシシリンが、ペニシリンアレルギーの方には使用できません。
アレルギーがあっても治療は可能です
ペニシリンアレルギーがある場合には、アモキシシリンの代わりに他の抗菌薬を使った除菌法が選択されます。
代表的な代替治療(自由診療)
- PPIまたはP-CAB(胃酸をしっかり抑える)
- クラリスロマイシン or メトロニダゾール
- レボフロキサシン、シタフロキサシンなど(キノロン系抗菌薬)
このような組み合わせで、ペニシリンを使わずに除菌を行うことができます。
ペニシリンアレルギーの除菌治療の注意点
- 保険診療では、ペニシリンを使わない除菌治療は原則認められていません。自由診療(全額自己負担)での治療となります。
- 除菌成功率はやや下がる傾向がありますが、薬の組み合わせ次第で7~9割の成功が期待できます。
- 薬の選び方や治療法は、アレルギーの程度や過去の治療歴に応じて医師が調整します。
当院での対応
- ピロリ菌検査・診断(保険適用)は通常通り行えます
- 除菌治療をご希望の場合は、アレルギー歴を詳しくお聞きしたうえで、自由診療による治療をご提案します
- 必要に応じて、専門施設や連携先医療機関へご紹介することも可能です
まとめ:アレルギーがあってもあきらめないでください
- ペニシリンアレルギーがある方でも、ピロリ菌の除菌は可能です
- 保険適用外(自由診療)にはなりますが、しっかりとした治療法があります
- 胃がん予防のためにも、一度ご相談ください
「以前に薬でじんましんが出た」「ペニシリンでアレルギー反応があった」など、心配なことがあれば初診時に必ずお知らせください。
あなたに合った、安心・安全な除菌治療をご提案いたします。