薬剤性肝障害について
薬剤性肝障害とは、医療用医薬品や健康食品、サプリメントなどの摂取により肝臓に炎症や障害が起こる状態です。すべての薬剤が原因となる可能性があり、使用後すぐに起こる場合もあれば、数週間~数か月後に発症することもあります。
自覚症状が乏しいことも多く、健診などで偶然「肝機能異常」を指摘されることがあります。原因薬剤の特定と、肝機能の的確な評価が重要です。
当院で可能な検査・診療
当クリニックでは、以下の検査により薬剤性肝障害の早期発見と評価を行っています。
- 血液検査(肝機能・胆道系マーカー)
ALT(GPT)、AST(GOT)、γ-GTP、ALP、ビリルビンなどを測定し、肝障害のパターン(肝細胞型・胆汁うっ滞型など)を確認します。 - 腹部超音波検査(エコー)
肝臓や胆道の状態、腫瘤や胆石の有無、肝硬変の兆候などを安全に確認できます。 - 内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)
他の肝疾患との関連を調べるため、消化管出血や静脈瘤、慢性炎症の有無を確認します。
※CT・MRI検査は当院では実施しておりません。必要に応じて連携医療機関をご紹介いたします。
以下のような方はご相談ください
- 健診で「肝機能異常(AST・ALTの上昇)」を指摘された
- 新しい薬を飲み始めた後に体調不良がある
- 健康食品やサプリメントを常用している
- 薬を服用中に黄疸、かゆみ、倦怠感などの症状がある
- 持病のため複数の薬を服用している
当院の対応について
薬剤性肝障害は、早期発見と適切な中止・管理により回復が期待できるケースが多くあります。当院では、詳しい問診と必要な検査に基づいて、丁寧な評価とアドバイスを行っております。どうぞお気軽にご相談ください。