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背部痛

背中の痛みと内臓の関係

「背中の痛み」、実は内臓の不調が原因かもしれません。背部痛は姿勢や筋肉の問題と考えられがちですが、胃・膵臓・胆のう・腎臓などの病気が関係していることもあります。特に、みぞおちの裏側や腰の上あたりの痛みは、消化器疾患と関連することがあります。

  • 胃・十二指腸潰瘍
    みぞおちの痛みが背中に響くことがあります。空腹時や夜間に悪化しやすいのが特徴です。
  • 膵炎・膵臓の病変
    膵臓は背中側にあり、炎症や腫瘍があると背中〜左側の背部痛を伴うことがあります。
  • 胆石症・胆のう炎
    右上腹部の痛みが右肩甲骨のあたりに放散することがあり、食後に症状が出やすい傾向があります。
  • 腎盂腎炎・尿路結石
    背中の痛みが突然強く現れる場合、腎臓や尿管の異常が関係していることがあります。
  • 大腸の炎症やガス貯留
    腸内にガスが溜まりやすい方では、腹部膨満とともに背中の不快感を感じることもあります。

当院で可能な検査

当クリニックでは、背部痛の原因を多角的に調べるために以下の検査を実施しています。

  • 血液検査
    炎症反応、膵酵素(アミラーゼ・リパーゼ)、肝機能、腎機能などを評価します。
  • 腹部超音波検査
    膵臓・胆のう・肝臓・腎臓の状態を確認します。
  • 胃カメラ(上部消化管内視鏡)
    胃や十二指腸の潰瘍、腫瘍の有無を観察します。
  • 大腸カメラ(下部消化管内視鏡)
    大腸の病変や炎症を詳しく調べます。
  • 尿検査
    腎臓病や尿路結石の評価に有効です。

※CT・MRI検査が必要な場合は、連携医療機関をご紹介いたします。

このような方はご相談ください

  • 背中の痛みが数日以上続く
  • 食後や空腹時に背中が痛む
  • 吐き気・腹痛・発熱などの症状を伴う
  • 背中の痛みとともに体重減少や黄疸がある
  • 鎮痛薬では改善しない、または再発を繰り返す

当院の対応について

背中の痛みが「内臓の異常」から来ていることに気づかず、診断が遅れるケースもあります。当院では、内視鏡をはじめとする各種検査により、痛みの原因を正確に見極めます。「気になるけど、何科に行けばいいのかわからない」といった方も、まずはお気軽にご相談ください。