- ピロリ菌除菌後に胃が痛くなるのはなぜ? ~ご安心ください~
- 除菌後に起こる胃の変化
- 胃痛がある場合の対処法
- 除菌後の定期検査も大切です
- まとめ:胃痛があっても慌てず、相談を
- ご不安な方は、ぜひ当院へご相談ください
ピロリ菌除菌後に胃が痛くなるのはなぜ? ~ご安心ください~
ピロリ菌の除菌治療を終えた後に、
「胃がムカムカする…」「食後にお腹が痛い気がする」といった症状を感じる方がいらっしゃいます。
これは決して珍しいことではなく、ほとんどの場合は一時的な変化です。
ここでは、除菌後の胃の変化や注意点について、わかりやすくご説明します。
除菌後に起こる胃の変化
ピロリ菌は、長年にわたって胃の中の胃酸を弱めたり、粘膜の状態を変えてきた存在です。除菌によってピロリ菌がいなくなると、胃の環境が大きく変化します。
よくある除菌後の変化
- 胃酸の分泌が回復し、逆に強く感じるようになる
→ 胃酸に敏感な方では、胃痛や胸やけを感じることがあります - 除菌によって粘膜の再生が進む途中で、一時的に違和感が出る
→ 軽い炎症反応や、神経の過敏が関係することもあります - 除菌治療の薬(特に抗生物質)による腸内環境の乱れ
→ 胃ではなく、腸の不快感や膨満感として出ることも
胃痛がある場合の対処法
軽い不快感や痛みが続く場合
- 市販薬を自己判断で使用するのは避け、医師に相談を
- 必要に応じて、胃酸を抑える薬(PPIやH2ブロッカー)を一時的に処方することもあります
強い痛み・長引く症状がある場合
- 胃潰瘍や逆流性食道炎など、別の病気が隠れている可能性もあるため、胃カメラなどの精査が必要です
除菌後の定期検査も大切です
ピロリ菌を除菌しても、胃の粘膜が元通りになるには時間がかかります。
また、すでに胃の粘膜にダメージがある場合(萎縮性胃炎や胃がんの前段階など)は、定期的な内視鏡検査が重要です。
まとめ:胃痛があっても慌てず、相談を
- ピロリ菌除菌後の胃痛は、一時的な変化であることがほとんどです
- 胃酸の働きや粘膜の再生など、体の回復に伴う反応と考えられます
- つらい症状があれば、我慢せずに受診しましょう。再検査やお薬で十分対応できます
- 除菌後も、年1回程度の胃カメラでのチェックをおすすめします
ご不安な方は、ぜひ当院へご相談ください
当院では、ピロリ菌除菌後のフォローや症状への対応も行っています。
胃の不調が続く方や、再検査をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。