TOPへ

バレット食道

バレット食道とは

バレット食道とは、食道の粘膜が胃の粘膜のように変化してしまう状態のことをいいます。本来、食道は「扁平上皮」という粘膜でできていますが、長期間にわたる胃酸の逆流(逆流性食道炎など)によってダメージを受け続けると、胃のような粘膜に置き換わってしまうことがあります。これがバレット食道です。

なぜ注意が必要なの?

バレット食道自体は症状がないことが多いですが、一部の人に食道腺がん(食道のがんの一種)へ進行するリスクがあることが分かっています。
そのため、バレット食道と診断された方は、定期的な内視鏡検査(胃カメラ)で経過を観察することが大切です。

バレット食道になりやすい人は?

以下のような方は注意が必要です。

  • 逆流性食道炎(胸やけ・喉の違和感・呑酸)の症状がある
  • 長期間、胃酸の逆流に悩んでいる
  • 肥満、喫煙、大量飲酒の習慣がある
  • 40代以上の男性に多い傾向

診断と治療は?

バレット食道は、胃カメラ検査で診断できます。必要に応じて組織検査(生検)を行うこともあります。
治療としては、**胃酸の分泌を抑える薬(PPIなど)**で逆流をコントロールし、粘膜の悪化やがん化を防ぎます。

当院の対応について

当院では、逆流性食道炎やバレット食道に対する精密な内視鏡診断と定期的な経過観察を行っています。
「胸やけが続く」「喉のつかえ感がある」といった症状がある方は、お早めにご相談ください。