鳥肌胃炎とは?
鳥肌胃炎(とりはだいえん)とは、胃の内視鏡検査で見つかる独特な粘膜変化のことで、正式には「慢性胃炎の一種」です。
胃の粘膜に細かいブツブツ(顆粒状)が並び、まるで「鳥肌」のように見えるためこの名前がついています。
どうして起こるの?
鳥肌胃炎の多くは、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の感染が関係していると考えられています。
ピロリ菌によって胃に慢性的な炎症が起こり、その結果として胃の粘膜が変化し、鳥肌状になるのです。
自覚症状はあるの?
鳥肌胃炎は、見た目の変化が特徴で、症状はないことが多いです。
しかし、以下のような胃の不調を伴う場合もあります。
- 胃もたれ、むかつき
- 食欲不振
- 胸やけ、げっぷ
また、鳥肌胃炎は胃がんとの関連が指摘されており、定期的なフォローが大切とされています。
鳥肌胃炎と胃がんの関係は?
鳥肌胃炎があると、その部位から胃がんが発生するリスクがやや高いという報告があります。
そのため、次のような対応が必要です。
- ピロリ菌の検査と除菌治療
- 定期的な内視鏡検査(年1回程度)で経過観察
早期の段階で適切に対応すれば、がんの予防や早期発見が可能です。
診断と治療について
- 診断:内視鏡(胃カメラ)で粘膜の見た目から診断され、必要に応じて組織検査(生検)を行います。
- 治療:ピロリ菌感染が確認された場合は、除菌治療が基本となります。
- 除菌後も、胃がんリスクを考慮して定期検査が推奨されます。
当院の取り組み
当院では、鳥肌胃炎を含めた慢性胃炎の診断・ピロリ菌検査・除菌治療・定期的な内視鏡フォローを丁寧に行っています。
「健診で鳥肌胃炎と言われた」「ピロリ菌が気になる」「家族に胃がんの人がいる」など、不安な点があれば、お気軽にご相談ください。