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下腹部痛

下腹部痛について

「いつもの腹痛」と思って放置していませんか? 下腹部の痛みは、腸や膀胱などさまざまな臓器からのサインです。原因に応じた適切な診断・対応が必要です。

下腹部痛の主な原因(消化器系)

  • 過敏性腸症候群(IBS)
    ストレスや生活習慣の乱れで起こる腸の機能異常。下痢や便秘を伴う腹痛が特徴です。
  • 感染性腸炎(細菌・ウイルス性)
    発熱、下痢、腹痛を伴うことが多く、時に重症化することもあります。
  • 大腸憩室炎
    左下腹部に痛みを感じ、発熱を伴うことも。繰り返す場合があります。
  • 虚血性腸炎
    血流障害により腸が炎症を起こす疾患で、高齢者に多く、突然の腹痛と血便が見られます。
  • 便秘・ガス溜まり
    慢性的な便秘が痛みの原因になることもあります。
  • 炎症性腸疾患(IBD)
    潰瘍性大腸炎やクローン病は、自己免疫異常が関与する慢性の炎症性腸疾患で、下腹部痛・下痢・血便・体重減少などを繰り返します。
    近年、若い世代にも増えており、早期発見と専門的な診断がとても重要です。

これらの病気は、放置すると腸の狭窄や穿孔、栄養障害など重い合併症を引き起こすことがあるため、下腹部痛や血便を繰り返す方は、精密検査が必要です。

下腹部痛のその他の原因(消化器以外)

  • 尿路結石・膀胱炎(泌尿器科領域)
    尿に異常が見られたり、排尿時に痛みが出る場合は尿検査が重要です。
  • 婦人科系疾患(女性)
    必要に応じて、専門科へのご紹介を行っております。

当院で可能な検査

当クリニックでは、以下の検査を組み合わせて原因を丁寧に調べていきます。

  • 血液検査(炎症や貧血の有無、感染症の評価)
  • 腹部超音波検査(腸の状態や膀胱・腎臓の確認)
  • 大腸カメラ(下部消化管内視鏡):大腸のポリープ、炎症、出血などを直接観察
  • 胃カメラ(上部消化管内視鏡):上腹部も含めて評価が必要な場合
  • 尿検査(膀胱炎や尿路結石の評価)

このような方はご相談ください

  • 下腹部の痛みが繰り返す、または長引いている
  • 下痢や便秘、血便、発熱などを伴う
  • 食事やストレスと関係がある気がする
  • 健診で肝機能や便潜血に異常を指摘された
  • 市販薬で症状が改善しない・悪化している

当院の対応について

下腹部痛は「よくある症状」だからこそ、正しく原因を見極めることが大切です。
当クリニックでは、内視鏡専門医が精密な診察と検査を行い、必要に応じて専門医療機関との連携も行っております。
「一時的な痛みだから」と様子を見るのではなく、不安な症状があればまずはお気軽にご相談ください。