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倦怠感

倦怠感(だるさ)について

「何をしても疲れが取れない」「朝起きても体が重い」「仕事や家事が思うように進まない」―― こうした倦怠感(だるさ)は、日常生活に大きな影響を与えるだけでなく、身体の不調を示している可能性もあります。

倦怠感は、体が何らかの異常を感じているサインです。消化器系の疾患や内臓の病気、感染症や慢性疾患などが原因で起こることがあります。また、精神的なストレスや生活習慣の乱れも影響を与える場合がありますが、長期間続く倦怠感は病気の兆候として見逃せません。

倦怠感の主な原因

  • 消化器系疾患(胃腸の病気)
    胃炎、胃潰瘍、肝炎、膵炎、腸の疾患などの消化器系の病気が原因で、栄養の吸収がうまくいかないことがあります。その結果、エネルギー不足から倦怠感を感じることがあります。
  • 貧血
    鉄欠乏症やビタミンB12欠乏など、血液中の酸素運搬能力が低下すると、体がだるく感じやすくなります。
  • 肝疾患・膵疾患
    肝臓や膵臓に問題があると、体が十分に栄養を吸収できず、疲労感や倦怠感が強くなることがあります。
  • 内分泌疾患(甲状腺疾患など)
    甲状腺機能低下症などのホルモンの異常も倦怠感を引き起こす原因となることがあります。
  • 感染症
    ウイルスや細菌による感染症、特に消化器系の感染症は、倦怠感を伴うことがあります。例えば、肝炎ウイルスや胃腸の風邪などです。
  • 生活習慣の乱れ・精神的ストレス
    睡眠不足、食事の偏り、過度のストレスが積み重なることで倦怠感を感じることがあります。

このような場合は、早めにご相談ください

  • 倦怠感が1週間以上続く、または日常生活に支障をきたしている
  • 食欲不振や体重減少、吐き気を伴う
  • 眠っても疲れが取れない
  • 肝臓や消化器の病気を指摘されたことがある
  • 下痢、便秘、血便、黒色便などの異常がある

当院で可能な検査

当クリニックでは、倦怠感の原因を消化器系の観点から評価するための各種検査を行っています:

  • 血液検査:貧血、肝機能、腎機能、感染症、栄養状態などを評価
  • 腹部超音波検査:肝臓、胆のう、膵臓、腎臓などの異常を確認
  • 胃カメラ(上部消化管内視鏡):胃炎、胃潰瘍、胃がんなどの有無を確認
  • 大腸カメラ(下部消化管内視鏡):大腸ポリープやがん、慢性腸炎の有無を調べます

※CTやMRIは当院では行っておりませんが、必要時には適切な医療機関をご紹介いたします。

早期の診察をおすすめします

倦怠感は多くの原因によって引き起こされますが、その中には早期に発見し、適切な治療が必要な病気もあります。

「疲れが取れない」「だるさが続く」と感じる場合、早期に専門医による評価を受けることで、体調を改善できる可能性が高くなります。

当院では、内視鏡専門医による丁寧な診察と検査を通じて、倦怠感の原因をしっかりと突き止めます。気になる症状があれば、ぜひご相談ください。