胃底腺ポリープとは?
胃底腺(いていせん)ポリープは、胃の上部(胃の底部=胃底)にできる小さなポリープ(隆起)のことをいいます。
内視鏡検査でたまたま見つかることが多く、特に女性や若年層、または胃酸を抑える薬(PPI)を服用している方に多く見られます。
良性?悪性?
胃底腺ポリープは、ほとんどが良性で、がん化することは極めてまれです。
多くの場合は治療の必要はなく、経過観察となります。
なぜできるの?
胃底腺ポリープは、以下のような要因と関係しているといわれています。
- 加齢や体質
- ピロリ菌のいない胃に見られる傾向
- 胃酸を抑える薬(PPI)を長期間使用している場合にできやすい
特にピロリ菌未感染者に多く、ピロリ菌がいないことの“指標”になることもあります。
症状はあるの?
多くの胃底腺ポリープは無症状です。
大きくなることもほとんどなく、自分では気づかないまま見つかるケースが大半です。
治療や対応は?
- 基本的に治療は不要です。がん化の可能性が極めて低いため、通常は経過観察となります。
- まれに、サイズが大きくなってきたり、出血や形が不整な場合には、生検(組織検査)や切除を行うこともあります。
当院での対応
当院では、内視鏡検査で胃底腺ポリープが見つかった場合には、丁寧に大きさ・形・数を記録し、必要に応じて経過観察や追加検査をご提案します。
「健診でポリープがあると言われた」「以前に見つかって放置している」という方も、安心のために一度ご相談ください。