当院の内視鏡検査に対する考え方
内視鏡検査という言葉を聞くと、多くの方がまず思い浮かべるのは「痛そう」「苦しそう」「怖い」「恥ずかしい」といった感情ではないでしょうか。
実際、これまでそうしたマイナスのイメージが先に立ってしまい、検査を勧められていても決心できなかったり、何年も先送りにしてしまったりする方をたくさん見てきました。
その結果、本来でもっと早く見つけられたはずの病気が進行した状態で見つかり、長くつらい治療を受けざるを得なくなってしまうケースも決して少なくありません。
一方で、内視鏡の世界はここ十数年で大きく進歩しています。
スコープは以前より格段に細くなり、画像は高精細になり、特殊光や拡大観察といった技術によって、わずか数ミリの病変も拾い上げられるようになりました。
胃や大腸のがんだけでなく、長く続く不快な症状や生活の質を大きく下げてしまう病気も、内視鏡によって早い段階で見つけられる時代です。
それにもかかわらず、「怖さ」や「恥ずかしさ」が原因で検査にたどり着けない方がいるなら、その壁を取り除くことこそが、私たち内視鏡に携わる医師の大きな使命だと考えています。
だからこそ当院では、「どうすれば一人でも多くの方に、安心して内視鏡を受けてもらえるか」という視点を何より大切にしています。
- 鎮静剤や麻酔の使い方を工夫して、できるだけ痛みや苦しさを感じにくい検査にすること。
- 恥ずかしさを減らすために、検査着や体の覆い方、スタッフの動き方にまで気を配ること。
- 検査の前後には、何をどのように調べるのか、結果はどう読み解けばよいのかを、専門用語に頼らずにお伝えすること。
そうした一つひとつの積み重ねが、「内視鏡=つらいもの」というイメージを少しずつ変えていくと信じています。
内視鏡検査とは
内視鏡検査は、胃や大腸といった消化管の内側を、細長いカメラを使って直接観察する検査です。
体の外からでは分からない粘膜の状態を、拡大された鮮明な画像で確認できるため、レントゲンや超音波検査だけでは分かりにくい早期のがんや小さな炎症、ポリープなども見つけやすいという特徴があります。
近年は内視鏡機器の性能が大きく進歩し、高画質な画像や特殊な光、拡大観察などの機能が標準的に使えるようになってきました。
検査そのものは医師がモニター画面を見ながら、粘膜の色合いやわずかな凹凸の変化を丁寧に確認していく作業であり、単に「カメラを入れるだけ」の検査ではなく、経験や知識を必要とする診断技術の一つです。
内視鏡検査には、主に「胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)」と「大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)」の二種類があります。
どちらも同じく細いスコープを用いますが、観察する臓器や前処置、検査の流れは少しずつ異なります。
いずれも、検査の目的は「今、どのような状態なのか」を調べるだけでなく、「将来起こりうる病気を未然に防ぐこと」にあります。
すでに症状がある方はもちろん、症状がまだ出ていない段階で異常を見つけるために、定期的な内視鏡検査が推奨される場面も増えてきています。
内視鏡検査を受ける医療機関の選び方
内視鏡検査と言っても、医療機関によって特徴や努力している点が違ってきます。それらの注意してみておきたい観点をご紹介いたします。
鎮静剤・麻酔の体制が整っているか
内視鏡検査に対する不安の多くは、「苦しそう」「えずきそう」「痛そう」というイメージから来ています。
そうしたつらさを和らげるうえで重要になるのが、鎮静剤(静脈麻酔)を使った検査に対応しているかどうかです。
ウトウトと眠っているような状態で検査を受けられれば、のどの違和感やお腹の張りをほとんど覚えずに検査を終えることができます。
ただし、鎮静剤を使うためには、単に薬を投与するだけでなく、血圧や脈拍、酸素飽和度をチェックできるモニター機器や、酸素投与の準備など、安全に行うための体制が欠かせません。
ホームページに「鎮静剤を用いた内視鏡」「静脈麻酔に対応」「モニタリングしながら安全に管理」といった記載があるかどうかは、医療機関を選ぶひとつの目安になります。
内視鏡を専門とする医師が担当しているか
内視鏡検査は、機械さえあれば誰でも同じようにできる検査ではありません。
スコープの操作や粘膜の観察、病変の見つけ方には、経験とトレーニングが必要です。
日本消化器内視鏡学会専門医や消化器病専門医など、内視鏡を専門とする資格を持つ医師が在籍しているかどうかは、検査の質に直結する重要なポイントです。
また、単に資格の有無だけではなく、日常的にどれくらいの件数の内視鏡検査を行っているかも目安になります。
胃カメラ・大腸カメラそれぞれの年間件数や、ポリープ切除の実績などを公開しているクリニックであれば、内視鏡診療に力を入れていると判断しやすくなります。
できれば、症状の相談から検査、結果説明までを同じ医師が一貫して担当してくれる医療機関だと、安心感がより高まります。
内視鏡機器・AIなど設備の充実度
近年の内視鏡機器は、高画質なハイビジョン画像や拡大観察、特殊光観察(NBIと呼ばれるものなど)により、早期のがんや小さな病変も見つけやすくなっています。
加えて、ポリープやがんの可能性がある部分を検査中に画面上で知らせてくれる「内視鏡AI」が導入されている施設も増えています。
これは医師の診断を補助するもので、ヒトの目とコンピューターの両方で病変をチェックできるという意味で、見落としのリスクを下げる助けになります。
ホームページに「最新の内視鏡システム」「高精細画像」「拡大内視鏡」「特殊光観察」「AIによる診断補助」といった説明があるかどうかを確認すると、そのクリニックが検査の精度向上にどれだけ投資しているかが見えてきます。
内視鏡は「どれだけ楽か」という視点だけでなく、「どれだけよく見えるか」という視点も非常に重要です。
前処置(下剤)の方法やサポートが整っているか
特に大腸カメラでは、検査前の「前処置」がとても重要です。
大腸の中に便が残っていると、粘膜の表面がよく見えず、小さなポリープや早期がんを見逃してしまうリスクが高まります。
一方で、多くの方が「大量の下剤を飲むのがつらい」と感じているのも事実です。
医療機関によっては、味や飲みやすさに配慮した前処置薬を採用していたり、院内の専用スペースでスタッフのサポートを受けながら前処置ができるようにしていたりします。
また、自宅で前処置を行う場合も、手順書が分かりやすく整備されているか、電話などで相談しやすい体制があるかどうかが安心材料になります。
さらに、胃カメラと大腸カメラを同日に行い、下剤をほとんど飲まずに済む方法を用意している施設もあり、「下剤がつらくて検査を避けてきた」という方には大きな救いになります。
アクセスや通いやすさ
内視鏡検査は、準備や検査後の休憩も含めると、どうしてもある程度の時間を要します。
そんな中で、通院に時間がかかりすぎると、それだけで検査のハードルが上がってしまいます。
駅からの距離や、雨の日でも通いやすいかどうか、エレベーターやバリアフリーへの配慮があるかどうかといった点は、特に体力に不安がある方にとって重要なポイントです。
鎮静剤を使用した場合には、検査当日は車やバイク、自転車の運転ができなくなるため、公共交通機関で無理なく往復できる立地かどうかも大切です。
複数路線が使える、駅から直結しているなど、アクセスの良い医療機関を選ぶことで、検査当日の負担をかなり軽減することができます。
検査環境・プライバシー・心理的安全性への徹底度合い
検査の技術や機器がどれだけ優れていても、患者さんが「恥ずかしい」「周りの目が気になる」と感じてしまっては、安心して検査を受けることはできません。
待合室や更衣スペース、前処置室、リカバリールームなどが清潔に保たれているか、周囲から覗かれない配置になっているか、トイレが近くに複数用意されているかなどは、特に大腸カメラを受ける方にとって重要なポイントです。
また、スタッフの声かけや説明の丁寧さも、心理的安全性に大きく関わります。
初めての方に対して検査の流れを一つひとつ説明してくれるか、質問しやすい雰囲気か、羞恥心に配慮した動き方をしてくれるかどうかは、実際に相談に行ったときの印象である程度判断できます。
女性の患者さんにとっては、女性医師や女性スタッフが多いかどうかも、安心して検査に臨めるかどうかを左右する大切な要素です。
感染対策・安全管理への取り組み
内視鏡は再使用する医療機器であるため、適切な洗浄・消毒が行われているかどうかは非常に重要です。
内視鏡専用の自動洗浄消毒装置を使用しているか、ガイドラインに沿った手順で管理しているか、マウスピースや手袋、タオルなどは使い捨てのものを使用しているかといった点は、院内感染を防ぐうえで欠かせません。
また、発熱や感染症が疑われる患者さんと、通常の患者さんの動線を分けているかどうか、換気や空気清浄の工夫があるかどうかも確認しておきたいポイントです。
ホームページに「感染対策への取り組み」や「安心して内視鏡を受けていただくために」といったページが用意されているクリニックは、こうした点にしっかり配慮していることが多いと言えます。
当院の内視鏡検査が選ばれる理由
当院は、内視鏡検査が苦手な方や不安の強い方にも「ここなら受けられそう」と感じていただけるよう、さまざまな工夫を重ねています。
鎮静剤を用いた「ほとんど痛みを感じない」検査
胃カメラや大腸カメラに対する最大の不安は、「苦しいのではないか」「痛いのではないか」という点ではないでしょうか。
当院では、こうした不安をできるだけ軽くするために、鎮静剤(静脈麻酔)を併用した検査を積極的に取り入れています。
点滴から少量ずつ薬剤を投与し、患者さんがウトウトと眠くなったのを確認してから検査を始めるため、多くの方が「気づいたら検査が終わっていた」とおっしゃいます。
検査中は血圧・脈拍・酸素飽和度などをモニターし、必要に応じて酸素投与を行いながら、安全に最大限配慮して検査を進めています。
内視鏡専門医による丁寧な診察と検査
当院の内視鏡検査は、消化器内視鏡を専門とする医師が担当します。
内視鏡専門医は、多数の検査・治療の経験を通じてスコープ操作や病変の見つけ方を身につけており、ごく小さなポリープや炎症の初期像なども見逃さないように観察します。
診察の段階から、症状の経過や日常生活、家族歴などを丁寧にうかがったうえで、「なぜこの検査が必要なのか」「検査で何が分かるのか」を分かりやすく説明し、納得していただいてから検査に進みます。
検査後も、撮影した画像を一緒に見ながら、今の状態と今後の方針を具体的にお話しします。
必要であれば、高次医療機関へのご紹介も責任を持って行います。
駅から直結の通いやすい立地
当院は、「なんばに用事があるついでに寄れる」「仕事の前後でも無理なく通える」という利便性の高さが大きな特徴ですOsaka Metro御堂筋線・千日前線・四つ橋線「なんば駅」6番出口からビルに直結しており、改札から地上に上がってすぐの場所まで、雨の日でもほとんど濡れずに徒歩1分で到着することができます。
南海電鉄「なんば駅」からも徒歩2分、近鉄「大阪難波駅」から徒歩2分、JR「難波駅」からは徒歩5分と、複数の路線・駅からアクセスしやすい位置にあるため、大阪市内だけでなく、大阪府内各エリアや兵庫・和歌山・三重など周辺府県からも、多くの患者さんが通院されています。
鎮静剤を使った内視鏡検査では、検査当日に車やバイク、自転車の運転ができませんが、当院は主要な鉄道各社のターミナル駅から短時間で歩けるため、公共交通機関での来院・帰宅が非常にしやすい環境です。
通勤やお買い物でなんばエリアを日常的に利用されている方はもちろん、遠方から「一度きちんと内視鏡を受けたい」と考えている方にとっても、通院のハードルを大きく下げてくれる立地と言えます。
前処置から検査後まで快適に過ごせる環境
大腸カメラの前処置や検査前後の時間は、どうしても緊張しやすく、不安を感じやすい場面です。
当院では、前処置スペースを落ち着いた雰囲気とし、トイレ付きの個室も備えることで、周囲を気にせず過ごしていただけるよう配慮しています。
検査が終わった後は、リクライニングベッドを備えた専用のリカバリールームで、鎮静剤の効果がしっかり抜けるまで静かにお休みいただけます。
検査の行き帰りをできるだけストレスなく過ごしていただくことが、次回以降の検査に向けた心理的なハードルを下げることにもつながると考えています。
「話しやすさ」を大切にし、心理的な不安を払拭
検査の技術や設備が優れていることと同じくらい、患者さんが「何でも相談できる」と感じられる雰囲気づくりも重要です。
当院では、症状や不安を言葉にしやすいよう、医師・看護師・スタッフ全員が、表情や声かけ、説明の仕方に気を配っています。
初めて内視鏡を受ける方には、検査の流れや所要時間、当日の注意点などを一つひとつ具体的にお伝えし、「何が起こるのか分からない」という不安を少しでも減らせるよう心がけています。
また、消化器・内視鏡エリアと一般内科エリアの動線を分けることで、混雑や感染リスクへの不安を和らげる工夫も取り入れています。
女性医師による検査にも対応
特に大腸カメラでは、「男性医師に診てもらうのは恥ずかしい」「同性の医師に検査をしてほしい」と感じる方が少なくありません。当院には女性医師も在籍しており、ご希望があれば女性医師による内視鏡検査を選んでいただくことができます。
予約の段階で「女性医師希望」とお伝えいただければ、可能な限り調整いたします。
検査着のデザインや検査時のタオルのかけ方なども、必要以上に肌が露出しないよう配慮しており、羞恥心をできる限り減らせるような工夫を重ねています。
下剤をほとんど飲まない大腸カメラの選択肢
大腸カメラに踏み切れない理由として、「大量の下剤を飲むのがつらい」という声は非常に多く聞かれます。当院では、標準的な前処置に加え、患者さんの体調やご希望に応じて、下剤をできるだけ少なくする方法もご提案しています。
たとえば、胃カメラと大腸カメラを同じ日に実施し、胃から洗浄薬を送り込むことで、大量の下剤を飲まなくても検査に必要な前処置を行う方法などです。
適応には一定の条件がありますが、「下剤が嫌でずっと検査を避けてきた」という方にとって、内視鏡検査に近づく一歩になり得る方法ですので、気になる方は一度ご相談ください。
高精細ELUXEO 8000システムによる「見落としにくい」検査
当院では、2024年5月に発売された富士フイルム社の最新型内視鏡システム「ELUXEO 8000システム」を導入し、日々の胃カメラ・大腸カメラ検査に用いています。従来の機器と比べて、光源には高出力LEDが採用されており、暗い消化管の中でもムラの少ない安定した明るさを保ちながら、ノイズの少ないクリアな画像を得ることができます。
その結果、粘膜の表面に生じたごくわずかな凹凸の変化や、通常の光では紛れてしまいがちな色調の差も、はっきりと描出できるようになりました。
「なんとなく赤い」「少し白く盛り上がっている」といった微妙な違和感も拾い上げやすくなっており、早期のがんや小さなポリープを発見するうえで大きな武器となっています。
土曜・日曜・祝日も大腸カメラ検査に対応
当院では、「平日は仕事や家事でどうしても時間が取れない」という方にも、無理なく大腸カメラを受けていただけるよう、土曜日・日曜日・祝日も大腸カメラ検査を行っています。
公式サイトでも「平日がお忙しい方のため、土曜日・日曜日・祝日も大腸カメラ検査を実施しています」と明記しており、カレンダーどおりのお休みしか取れない会社員の方や、自営業・サービス業で平日が繁忙日の方にも通いやすい体制を整えています。
週末・祝日の検査枠では、平日と同様に鎮静剤を用いた苦痛の少ない大腸カメラに対応し、その場での日帰りポリープ切除や、胃カメラとの同日検査にも対応しています。
午前中のうちに検査を終え、その日のうちにご自宅でゆっくり過ごしたり、翌日からの仕事に備えたりできるよう、「午前中完結型」のスケジュールを意識した検査運用も行っています。
院長紹介
大阪なんば内科・消化器内視鏡クリニック院長の奥 久徳(おく ひさのり)です。
当院では、ほとんど苦痛や恐怖感を感じずに受けていただけるよう、鎮静剤を用いた内視鏡検査を標準的に行っています。
検査中は眠っているような状態で、気がついたら終わっていた。と感じていただける検査をめざし、モニター管理のもと安全面にも細心の注意を払っています。
また、2024年に発売された富士フイルム社の最新内視鏡システム「ELUXEO 8000」を導入し、拡大観察や特殊光観察を組み合わせることで、1mmクラスの早期がんまで発見できるレベルの診断を追求しています。
大腸カメラでは、腸を膨らませるガスに二酸化炭素を使用することで、検査後の張りや不快感が速やかに引くよう配慮しています。その場で日帰りの大腸ポリープ切除にも対応し、「見つけて終わり」ではなく、「がんになる前に予防する検査」であることを大事にしています。
内視鏡だけでなく、内科・消化器内科・肝臓内科・肛門内科・生活習慣病、健康診断・人間ドック、肥満外来まで幅広く診療しており、「なんば駅直結で通えるかかりつけ医」として、日常の体調不良から専門的な検査まで一貫してお任せいただける体制を整えました。
内視鏡が不安な方こそ、まずは相談だけでも構いません。気になる症状がある方、検査を勧められて迷っている方が、安心して一歩を踏み出せるクリニックでありたいと願っています。
略歴
平成21年3月
大阪医科大学医学部医学科卒業
平成21年4月
市立堺病院 研修医
平成23年4月
大阪赤十字病院 消化器内科 入職
平成26年4月
関西電力病院 消化器科肝胆膵内科 入職
平成29年5月
芦屋おく内視鏡クリニック 開業
令和06年5月
大阪なんば
内科・消化器内視鏡クリニック 開業
資格・所属学会
- 日本内科学会認定内科医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
- 日本肝臓学会認定肝臓専門医
よくあるご質問
鎮静剤を使うと危険ではありませんか?
鎮静剤は、適切な量を慎重に調整しながら使用すれば、比較的安全に用いることができる薬です。
当院では、事前に持病や内服薬、アレルギーの有無などを確認したうえで、年齢や体格、体調に合わせた量を投与します。
検査中は血圧や脈拍、酸素飽和度をモニターし、必要であれば酸素吸入を行いながら、全身状態を常に見守っています。
検査後もしばらくリカバリールームでお休みいただき、ふらつきや強い眠気が残っていないことを確認してからご帰宅いただきます。
まれに頭痛や吐き気、だるさが出ることはありますが、多くは一時的で、その日のうちに軽快します。
検査当日に仕事や家事に戻っても大丈夫ですか?
鎮静剤を使用した場合、その日は自動車やバイク、自転車の運転ができません。
また、眠気が残って判断力や反応速度が低下している可能性があるため、高所作業や危険を伴う仕事は避けていただく必要があります。
デスクワーク中心であれば、午後から少しずつ仕事に戻ることができる方もいますが、人によって回復のスピードには差がありますので、できれば検査日は余裕を持ってスケジュールを組み、無理のない予定にしておくと安心です。
家事についても、重い荷物を持つ作業や長時間の立ち仕事は控えめにし、体調を見ながら少しずつ再開することをおすすめします。
胃カメラと大腸カメラを同じ日に受けることはできますか?
条件を満たしていれば、胃カメラと大腸カメラを同じ日にまとめて受けることができます。
一度の準備で上部と下部の消化管を一気にチェックできるため、忙しくて何度も通院するのが難しい方にとっては、大きなメリットがあります。
鎮静剤も一度の投与で済むため、身体への負担も抑えられます。
ただし、検査前の食事制限や前処置の内容が通常と少し変わる場合があるほか、全身状態によっては同日実施が適さないケースもありますので、事前の診察で医師とよく相談し、無理のない方法を一緒に検討していきます。
下剤がとても苦手なのですが、それでも大腸カメラは受けられますか?
下剤の味や量が苦手な方が多いことは、医療側も十分理解しています。
当院では、まず現在使える前処置薬の種類や特徴をご説明し、飲みやすさや体への負担を踏まえて、できる限り負担の少ない薬剤を選ぶようにしています。
院内の専用スペースでスタッフの見守りのもと前処置を行う方法や、自宅で数時間かけてゆっくり飲む方法など、ライフスタイルに合わせた選択肢もご案内します。
また、条件が合えば、下剤をほとんど飲まなくても済む方法をご提案できる場合もあります。
どうしても不安が強い場合は、無理に検査当日を決めてしまうのではなく、まずは外来で前処置や検査の流れについてゆっくり相談することから始めていただいて構いません。
受診を迷っている方へ
内視鏡検査は、「怖い」「つらそう」というイメージが先に立ち、必要だと分かっていてもなかなか一歩を踏み出せない検査かもしれません。
しかし、胃がんや大腸がんは、内視鏡で早期に発見できれば、体への負担が少ない治療で済む可能性が高くなり、その後の生活の質にも大きく影響します。
症状が出てから慌てて検査を受けるより、まだ軽い段階、あるいは症状がない段階で、自分の体の状態を一度きちんと確認しておくことが、ご自身とご家族の安心につながります。
当院は、「内視鏡が怖いから受けない」のではなく、「怖さをできるだけ減らしたうえで、安心して受けられる」場所でありたいと考えています。
鎮静剤を使った苦痛の少ない検査、内視鏡専門医による丁寧な診療、通いやすい立地と快適な検査環境、女性医師による対応、下剤の負担を減らす工夫、AIを含む最新機器による精度の高い検査――こうした一つひとつの取り組みは、すべて「内視鏡を受ける勇気」を支えるためのものです。
少しでも気になる症状がある方、検査を勧められて迷っている方は、いきなり検査を決めなくても構いませんので、まずは相談だけでもお声がけください。
あなたの不安と向き合い、一緒に最善の方法を考えていきます。
文責
大阪なんば内科・消化器内視鏡クリニック
院長 奥 久徳







