アニサキスとは?
アニサキスは、サバ、アジ、サンマ、イカなどの生魚に寄生する小さな寄生虫(線虫)です。
これらを加熱せずに食べることで、人の胃や腸に入り込み、強い腹痛などの症状を引き起こします。
発症までが非常に早く、食後数時間以内に激しい痛みが現れることが特徴です。
主な症状
- 急激な胃の痛み(食後数時間で発症)
- 吐き気、嘔吐
- 腹部の張り、不快感
- 稀に下痢や発熱
- 腸アニサキス症では、腹痛が遅れて現れることもあります
当院で可能な検査と対応
アニサキス症は、症状と食事歴からある程度診断できますが、胃や腸にアニサキスが実際にいるかどうかを確認・除去することが重要です。
- 胃カメラ(上部消化管内視鏡検査):胃内のアニサキスを直接確認・摘出可能。痛みの早期軽減につながります。
- 大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査):腸アニサキスが疑われる場合に必要に応じて実施します。
- 腹部超音波検査:腸の動きや炎症の有無を確認する補助的検査です。
- 血液検査:白血球の増加やアレルギー反応(好酸球の上昇)など、間接的な所見を確認できます。
予防のポイント
- アニサキスは加熱(60℃で1分以上)や冷凍(−20℃で24時間以上)することで死滅します。
- 生魚を食べる際は、信頼できる店舗・処理をされたものを選びましょう。
- 目視では見つけにくい場合もあるため、痛みが強い場合は早めの受診をおすすめします。
急な腹痛、アニサキスを疑う方はご相談ください
当院では、内視鏡専門医による胃カメラ・大腸カメラを迅速に行える体制を整えております。
「もしかしてアニサキス?」と心配な方は、まずはお電話またはWEB予約にてご相談ください。