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好酸球性胃炎

好酸球性胃炎とは?

好酸球性胃炎(こうさんきゅうせい いえん)は、胃の内壁にある粘膜に好酸球という免疫細胞が異常に集まることで発症する炎症性の病気です。
好酸球は、アレルギー反応や免疫の過剰反応に関与しており、通常、体にとって異物や感染症があるときに増える細胞ですが、胃の粘膜で過剰に増殖することが、胃炎の原因となります。

どんな症状が出るの?

好酸球性胃炎の症状は、個人差がありますが、以下のようなものが一般的です。

  • 上腹部の痛みや不快感
  • 食後の膨満感や胃もたれ
  • 胸やけ
  • 食欲不振
  • 吐き気や嘔吐

一部の患者さんは、これらの症状が慢性的に続くことがあり、他の疾患と症状が似ているため、診断に時間がかかることがあります。

好酸球性胃炎の原因は?

好酸球性胃炎の正確な原因は完全には解明されていませんが、以下のような要因が関与していると考えられています。

  • アレルギー反応:食べ物や環境アレルゲンが関係していることがあり、特にアレルギー体質の方に多く見られます。
  • 免疫系の異常反応:免疫系が過剰に反応し、胃の粘膜に好酸球が集まることが原因とされています。
  • 感染症:特にピロリ菌が関係している場合があります。
  • 遺伝的要因:アレルギーや免疫系に関する遺伝的要因が影響することもあります。

診断方法は?

好酸球性胃炎は、内視鏡検査(胃カメラ)で見つかることが多いです。内視鏡で胃の粘膜を観察し、炎症や粘膜の変化を確認します。
その後、組織検査(生検)を行い、胃の粘膜に好酸球が集まっているかを確認します。

  • 内視鏡検査:胃の内部を直接観察し、炎症の兆候を探します。
  • 組織検査(生検):胃の粘膜から小さなサンプルを取り、好酸球が過剰に存在しているかを確認します。

治療方法は?

好酸球性胃炎の治療は、原因に応じたアプローチが行われます。治療法には主に以下のようなものがあります。

  • 食事療法:アレルギー反応を引き起こす食べ物を避けることが有効です。特定の食品が原因となる場合、食事制限を行うことがあります。
  • 薬物療法:消炎薬や抗アレルギー薬、ステロイドなどが使われることがあります。これにより、胃の炎症を抑えることができます。
  • 胃酸抑制薬:胃酸を抑える薬を使って、胃の負担を軽減することもあります。

経過観察と注意点

好酸球性胃炎は、治療を続けることで症状が改善することが多いですが、完全に治癒するわけではなく、定期的な経過観察が必要です。
症状が再発することもあるため、定期的な内視鏡検査を受けることが大切です。

当院での対応

当院では、好酸球性胃炎の診断と治療を専門的に行っております。症状が続く場合や、食事に関する不安がある場合、専門医による内視鏡検査とアレルギー検査を行い、適切な治療法を提案します。
「胃の調子が悪い」「胃カメラの結果が心配」「食後の不快感が続く」といった悩みがあれば、ぜひご相談ください。
適切な診断と治療で、胃の健康をサポートいたします。