大腸カメラ検査
(大腸内視鏡検査)

大腸カメラ検査
(大腸内視鏡検査)について

大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)について

大腸カメラ検査とは、小型のカメラや照明器具のついたスコープを肛門から挿入し、大腸すべての粘膜を観察する検査です。病変部を拡大して観察したり、特殊なライトを当てて病変を強調したりすることもできます。
大腸がんだけでなく、潰瘍性大腸炎、クローン病、虚血性腸炎、大腸憩室炎など、さまざまな疾患を早期の段階で発見することが可能です。また当院では、がん化のおそれのある大腸ポリープをその場で切除するということも可能です。
大腸カメラ検査は、以下の点において、胃カメラ検査とやや性質を異にします。

  • 検査前に下剤を飲んで何度もトイレに行き、腸内を空っぽにする必要がある
  • カーブのある大腸の奥まで挿入するため、医師にはより高い技量が求められる

このような方は
大腸カメラ検査を
おすすめしています

以下のような症状やリスクがある方は、お早めに当院にご相談ください。

このような方は大腸カメラ検査をおすすめしています
  • 便潜血検査で陽性だった
  • 腹部の張り、不快感
  • 血便が出た
  • 下痢、便秘が続いている
  • 下痢と便秘を繰り返している
  • 便が細くなった
  • おならがよく出る
  • 食欲不振、体重減少
  • お酒が好き、タバコを吸う
  • 加工肉、赤身肉が好き
  • 大腸がん、大腸ポリープの家族歴がある
  • 20歳以上だが大腸カメラ検査を受けたことがない

大腸カメラ検査で
発見可能な疾患

大腸カメラ検査では、以下のような病気を早期発見することが可能です。

など

大腸カメラ検査の特徴

鎮静剤を用いた
大腸カメラ検査
(大腸内視鏡検査)で
痛み・負担を軽減

当院では、鎮静剤を用いた大腸カメラ検査を行っています。ウトウトとした状態で、ほとんど痛みや恐怖心を感じないまま検査を終えられます。

二酸化炭素の送気によって、検査後のお腹の張りを和らげます

大腸カメラ検査では、検査の際に腸を膨らませる必要があります。通常は空気を送気しますが、当院では二酸化炭素を送気するため、検査後のお腹の張りが速やかに治まります。
鎮静剤の使用と二酸化炭素の送気によって、患者様のご負担を最大限、軽減します。

経験豊富な内視鏡専門医による丁寧な検査・診察

日本消化器内視鏡学会専門医による、豊富な知識と経験を活かしながら、丁寧に検査と診察を行います。診察の際には、症状の種類・気づいた時期、経過などについて、詳しくお聞かせください。検査結果だけでなく、患者様からいただく情報も大切な診断材料となります。

女性医師も在籍
女性による内視鏡検査

「男性医師の大腸カメラ検査は緊張する、恥ずかしい」という女性患者様は少なくありません。女性医師による大腸カメラ検査をご希望の場合には、ご予約の際に遠慮なく、その旨をお伝えください。なお、検査着にはスコープを通すための小さな穴があいていますので、検査中も「お尻が丸出しになる」ということはございません。

高度で次世代の
内視鏡システムを採用

粘膜を拡大して観察したり、特殊な光を当てて病変を強調したりする機能が搭載された次世代型の内視鏡システムを導入しております。
大腸がんをはじめとするさまざまな大腸の疾患を、より早期のうちに発見することができます。

快適な検査の空間をご用意
ストレッチャーのまま
リカバリースペースまで

鎮静剤を使用した場合、意識と足取りがしっかりするまで、30~60分ほどお休みいただきます。患者様には、検査を受けてそのままストレッチャーごと移動していただきますので、転倒などのおそれがありません。リラックスできる、専用のリカバリースペースをご用意しております。

下剤服用は
院内・ご自宅と選択可能

通常、検査前には前処置として約2リットルの下剤を少しずつ飲み、何度かトイレに行きながら腸内をきれいにします。
この前処置を、院内で行うか、ご自宅で行うか、お好きな方を選んでいただけます。
院内下剤スペースは9席完備、快適な完全個室もご用意しています。(別途税込3,300円)

下剤服用がない、2種類の大腸カメラ検査もご準備

当院では、下剤を飲まない大腸カメラ検査をご用意しております。
下剤を飲むのが辛いという方、2リットルも飲み切れるか心配という方はご検討ください。

胃内視鏡的洗浄液注入法

こちらは、胃カメラ検査と大腸カメラ検査を両方、それも同日中に受けることが前提条件となります。
まず午前中に胃カメラ検査を行い、観察を終えてから内視鏡を通じて胃・十二指腸に下剤を注入します。その後、30~60分後に排便が開始され、2~3時間後には大腸カメラ検査が可能になります。

メリット
  • 2リットルの下剤を飲む必要がない
  • 大腸カメラ検査の前処置に要する時間が多少短くなる
デメリット
  • 胃カメラ検査と大腸カメラ検査を同日中に受ける必要がある

鼻チューブ法

こちらは、大腸カメラ検査単独で行える、下剤不要の検査です。
鼻に局所麻酔をかけ、チューブを挿入した上で、下剤を胃に注入します。チューブを介するため、下剤の味を感じることはありません。

メリット
  • 胃内視鏡的洗浄液注入法と異なり、大腸カメラ検査単独で行える
  • 胃内視鏡的洗浄液注入法より費用が抑えられる
  • 2リットルの下剤を飲む必要がない
デメリット
  • チューブを挿入する際に、鼻に水が入った時のようなツンとする不快感がある

お忙しい方のために土日も
大腸カメラ検査に対応

平日がお忙しい方のため、土曜日・日曜日・祝日も大腸カメラ検査を実施しています。土曜日・日曜日・祝日は平日よりも予約が集中するため、お早めにご予約をお済ませください。

胃・大腸カメラ検査は
同日検査が可能

胃カメラと大腸カメラを、同日中に受けていただくことができます。別日に受ける場合と比べると、鎮静剤の使用、検査前の食事制限が1回で済み、通院回数も少なくなるため、患者様のご負担が軽減されます。

大腸カメラ検査を含む
人間ドックもご準備

症状はないけれど家族歴から大腸の病気が心配といった場合には、大腸カメラと血液一般検査がセットになった「大腸カメラドック」をご用意しております。「胃カメラドック」「胃大腸カメラドック」などのコースもございます。

院内感染の徹底のため
洗浄・消毒

検査に使用した内視鏡は、日本消化器内視鏡学会のガイドラインに基づき、「内視鏡洗浄消毒装置」による徹底的な洗浄・消毒を行い、その後も厳格な衛生管理のもと保管します。
周辺の器具についても、すべて洗浄・滅菌し、滅菌バッグにて清潔を保ちます。

待ち時間最大限に
軽減するためWEB予約導入

待ち時間を短縮し、患者様に少しでも快適に通院していただけるよう、WEB予約を導入しております。24時間いつでもご予約ができますので、ぜひご利用ください。

豊富な支払い方法をご準備

お支払い方法は、現金、クレジットカード決済、QRコード決済、電子マネー決済に対応しております。

大腸カメラ検査を
受けるべき
タイミングは?

以下に該当する方は、大腸がんをはじめとする大腸疾患のリスクが高くなります。お早めに、当院にご相談ください。

  • 便潜血検査で陽性だった
  • がんの既往歴がある
  • ご自身またはご家族に大腸ポリープ・大腸がんの病歴がある
  • 40歳を超えている
  • 飲酒、喫煙をする

流れ

大腸カメラ検査の基本的な流れをご紹介します。

1検査前日

検査前日は、食事・下剤(錠剤)の服用いついて、以下の点にご留意ください。

食事について

朝食・昼食もなるべく消化のよいものを食べてください。
夕食は、消化がよいものを、普段の半分くらいの量で21時までにお済ませください。その後、絶食です。水、お茶、スポーツドリンクは普段通り飲んでくださって構いません。

※お店選びや献立を考えるのが面倒という方には、当院にて検査食をご購入いただくこともできます。以前よりおいしく工夫された検査食がございますので、ぜひご利用ください。

下剤について

夕食後、予めお渡しする下剤(錠剤)を飲んでください。

2検査当日

朝から絶食のままお過ごしいただきます。水、お茶、スポーツドリンクは適量飲んでくださって構いません。
腸内をきれいにするために下剤を飲んでいただきますが、当院では以下の2つの方法からお選びいただけます。

①自宅で下剤を飲み、何度かトイレに行って腸内がきれいになってから受診する
自宅の方が安心して排便できる、クリニックで何度もトイレに行くのが恥ずかしいという方におすすめです。

②受診してから下剤を飲み、院内のトイレに何度か行って腸内をきれいにする
医師やスタッフが近くにいる方が安心、道中で便意を催すのが心配という方におすすめです。

※当院では、下剤を使用しない大腸カメラ検査(胃内視鏡的洗浄液注入法、鼻チューブ法)にも対応しています。

鎮静剤を使用される方へ

鎮静剤を使用する方は、検査後、当日中の車・バイク・自転車の運転ができません。ご来院およびご帰宅の際は公共交通機関またはご家族の運転する車などをご利用ください。

3内視鏡検査

大腸カメラ検査必要に応じて鎮静剤の準備(点滴で投与します)を行った上で、大腸カメラ検査を実施します。
検査時間は、15~20分程度です。
組織を採取したり、ポリープを切除する場合には、多少時間がかかります。

4検査結果

大腸カメラ検査 検査結果鎮静剤を使用した場合は、30~60分、院内のリカバリースペースでお休みいただきます。
準備が整いましたら、医師が検査画像を見ながら、結果説明をいたします。
生検を行った場合は、その病理検査の結果について、約10日後にご説明いたします。

大腸カメラ検査後の
副作用・注意事項

大腸カメラ検査後は、以下の点にご注意ください。

  • 鎮静剤を使用した場合は、リカバリースペースで30~60分ほど休憩をしていただき、その後に検査結果説明を行います。なお当日中は、車・バイク・自転車の運転ができません。
  • 鎮静剤の副作用としては、頭痛、低血圧、低酸素血症、不整脈等が挙げられます。ほとんどは一時的なものでそれほど心配はありませんが、異常を感じた時はすぐに当院にご連絡ください。
  • 組織を採取(生検)した場合には、当日中のアルコール、刺激物の摂取はお控えください。
  • 大腸ポリープ切除をした場合には、切除後1週間は出血のリスクが残ります。激しい運動・飲酒・長時間の入浴・長時間の運転・飛行機での移動をお控えください。またシャワーは当日から再開できますが、入浴は翌日以降の再開としてください。

料金

内容 1割負担 3割負担
初診 約1,000円前後 約3,500円前後
大腸カメラ検査のみ 約2,000円前後 約5,000円前後
大腸カメラ検査+組織検査 約3,000~5,500円前後 約9,000~16,000円前後
大腸ポリープ切除 約7,000~14,000円前後 約21,000~30,000円前後

※使用する薬剤などにより、多少の金額の変動があります。