体重減少について
「特にダイエットしていないのに体重が減ってきた…」それは体の異変のサインかもしれません。
体重が自然に減少する場合、その背景には消化器系の病気を含むさまざまな原因が隠れていることがあります。特に、短期間で急に体重が減った場合や、食欲があるのに体重が減る場合は注意が必要です。
体重減少の主な原因(消化器関連を中心に)
- 胃がん・食道がん・大腸がん
がんが進行すると、食欲不振・栄養吸収の低下・代謝の亢進などにより体重が減少します。 - 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
痛みや不快感により食事量が減り、体重減少につながることがあります。 - 慢性膵炎・膵がん
消化酵素の分泌が低下して脂肪の吸収がうまくいかず、体重が減る場合があります。 - 大腸炎(潰瘍性大腸炎・クローン病など)
慢性的な炎症により栄養がうまく吸収されず、体重が減少することがあります。 - 吸収不良症候群(セリアック病など)
腸からの栄養吸収が障害される疾患です。 - 甲状腺機能亢進症・糖尿病・うつ病など
消化器疾患以外の病気が原因で体重が減る場合もあります。
注意が必要な体重減少のサイン
- 食事量が変わっていないのに痩せてきた
- 数ヶ月で体重が5kg以上減った
- 食欲はあるのに体重だけ減る
- 下痢・便秘・吐き気・腹痛などの症状を伴う
- 血便や黒色便がある
- 疲れやすい、貧血を指摘された
当院で可能な検査
当クリニックでは、体重減少の背景にある消化器系の疾患を明らかにするため、以下の検査が可能です:
- 血液検査:貧血・栄養状態・肝機能・膵機能・炎症反応などの評価
- 腹部超音波検査:肝臓、胆のう、膵臓、腎臓などの形態異常を確認
- 胃カメラ(上部内視鏡検査):胃・食道・十二指腸のがんや潰瘍の有無を直接観察
- 大腸カメラ(下部内視鏡検査):大腸がん、ポリープ、炎症性腸疾患などの診断に有効
※CT・MRI検査は行っておりませんが、必要に応じて連携する医療機関をご紹介いたします。
ご相談ください
- 体重減少とともに胃腸症状がある
- 年齢的にがんが気になる
- 健診で異常を指摘された
- 食欲不振や慢性的な疲労がある
当院の対応について
「体重が減っただけ」と思っていても、重大な病気が隠れていることがあります。
気になる症状がある場合は、早めの受診が重要です。
当院では、内視鏡専門医が丁寧な診察と検査を行い、必要な診断と治療方針をご提案いたします。
安心してご相談ください。