秋に多い食欲不振…胃が疲れていませんか?

院長 奥 久徳
院長プロフィール
- 平成21年3月 大阪医科大学医学部医学科卒業
- 平成21年4月 市立堺病院 研修医
- 平成23年4月 大阪赤十字病院 消化器内科 入職
- 平成26年4月 関西電力病院 消化器科肝胆膵内科 入職
- 平成29年5月 芦屋おく内視鏡クリニック 開業
- 令和06年5月 大阪なんば
内科・消化器内視鏡クリニック 開業
秋の味覚と消化不良の関係
「食欲の秋」と呼ばれるほど、秋は旬の食材が豊富です。
栗、さつまいも、きのこ、秋刀魚など、どれも栄養価が高く魅力的ですが、同時に消化に負担をかける要素もあります。
食物繊維や脂質、でんぷんの多い食材を一度に食べすぎると、胃がフル稼働し、翌日まで胃もたれが続くことも珍しくありません。
さらに秋は運動量が減りがちで、消化機能も低下しやすい季節です。
結果として「食欲が出ない」「胃が重い」といった不調を訴える方が増えます。
胃もたれ・食欲低下の原因
秋の食欲不振の背景には、以下のような要因が隠れていることがあります。
①暴飲暴食や早食いによる消化不良
②アルコール摂取による胃粘膜障害
③ピロリ菌感染による慢性胃炎
④胃潰瘍や胃がんといった器質的疾患
一時的な胃疲れであれば休養や食事の工夫で改善しますが、長引く場合は病気が関係している可能性があります。
注意すべき症状と検査が必要なサイン
注意すべき症状と受診の目安
①胃痛や食欲不振が1~2週間以上続く
②体重が急に減ってきた
③吐き気・胸やけが毎日のようにある
④黒い便や吐血が出た
これらは「単なる胃疲れ」では説明できないサインであり、消化器内科での胃カメラ(上部消化管内視鏡)による精査が必要です。
胃カメラで早期発見できる病気
胃カメラ(上部消化管内視鏡)は、炎症・潰瘍・腫瘍を直接観察できる最も確実な検査です。
①逆流性食道炎
②慢性胃炎
③胃潰瘍・十二指腸潰瘍
④食道がん・胃がん
などが挙げられます。
早期の食道がん、胃がんであれば、胃カメラで切除して完治できるケースも少なくありません。
FAQ
Q. 秋だけ食欲が落ちるのは大丈夫ですか?
→ 季節性の変化だけとは限りません。
当院の推奨
当院では、20歳を過ぎたら定期的な年に1回の胃カメラを推奨しています。
特に習慣的に飲酒、喫煙をされる方は要注意です。
若い方でもピロリ菌感染歴がある場合や、家族にピロリ菌感染歴や胃がんの既往がある方は特に早めの検査が安心です。
まとめ:秋の胃不調を「季節のせい」で片づけず、
大阪なんば内科消化器内視鏡クリニックでは、
鎮静剤で楽に受けられる内視鏡検査
女性医師常勤
土日祝も診療
当日検査対応
を提供しています。
「胸やけが続く」「便秘がひどい」「健診で異常を指摘された」など、少しでも不安があればお気軽にご相談ください。
当院では胃カメラは20歳、大腸カメラは30歳を過ぎたら一度受けることをおすすめしています。