正月太り・胃もたれが続く原因と正しい対処法
院長 奥 久徳
院長プロフィール
- 平成21年3月 大阪医科大学医学部医学科卒業
- 平成21年4月 市立堺病院 研修医
- 平成23年4月 大阪赤十字病院 消化器内科 入職
- 平成26年4月 関西電力病院 消化器科肝胆膵内科 入職
- 平成29年5月 芦屋おく内視鏡クリニック 開業
- 令和06年5月 大阪なんば
内科・消化器内視鏡クリニック 開業

目次
年明けに「胃が重い・ムカムカする」人が急増する理由
年明けを迎え「なんとなく胃が重い」「食後にムカムカする」「以前より食事量が減った気がする」と感じていませんか。
年末年始は、普段とは大きく異なる生活リズムになりやすく、胃腸にとっては負担がかかりやすい時期です。
お正月はおせち料理やごちそう、揚げ物、甘いものなど、脂質や糖質の多い食事が続きがちです。
さらに、親戚や友人との集まりでアルコールを飲む機会も増え、夜更かしや睡眠不足が重なることで、胃の働きは想像以上に疲弊します。
こうした生活が数日続くだけでも、胃の消化機能は低下しやすくなります。
実際に、年明けの外来では「食欲が出ない」「お腹が張って苦しい」「胃がムカムカしてスッキリしない」といった訴えが急増します。
多くの方が「正月だから仕方ない」「そのうち元に戻るだろう」と考えがちですが、胃の不調が長引く場合には注意が必要です。
胃もたれや胃の重さは、一時的な“胃の疲れ”として現れることもありますが、放置することで慢性化し、慢性胃炎や胃潰瘍、逆流性食道炎などの疾患へ進行するケースもあります。
特に、毎年この時期に同じような症状を繰り返している方は、胃の機能が回復しきらないまま負担を重ねている可能性があります。
本記事では、正月明けに起こりやすい胃もたれの正体を解説し、胃の仕組みや症状が起こるメカニズム、日常生活でできる具体的な対処法、そして受診や検査を検討すべきタイミングまでを詳しくご紹介します。「少し休めば治るはず」と思っている今こそ、胃腸の状態を見直すきっかけにしていただければ幸いです。
胃の仕組みと「胃もたれ」が起こるメカニズム
胃は単なる「食べ物を溜めておく袋」ではありません。
食事を摂ると、胃は内容物に応じて大きさを変え、筋肉の収縮運動(蠕動運動)によって食べ物を細かく砕きながら胃酸と混ぜ、少しずつ十二指腸へ送り出します。
この一連の流れがスムーズに行われていることで、私たちは食後も快適に過ごすことができます。
しかし、この消化のリズムが乱れると、胃の中に食べ物が長時間とどまり、「消化されていない感じ」「重さが残る感じ」として自覚されます。これが、いわゆる「胃もたれ」の正体です。
胃もたれが起こる主な原因
胃もたれは、ひとつの原因だけで起こるわけではありません。多くの場合、複数の要因が重なって発生します。
① 胃酸分泌の乱れ
暴飲暴食や脂っこい食事、アルコールの摂取が続くと、胃酸が過剰に分泌されやすくなります。
胃酸は消化に必要なものですが、分泌量が多すぎると胃粘膜を刺激し、ムカムカ感や胸やけ、痛みを引き起こします。
一方で、胃酸の分泌が低下すると消化力が落ち、食べ物が胃に長く滞留して胃もたれにつながります。
② 蠕動運動(胃の動き)の低下
アルコール、脂質の多い食事、睡眠不足、冷えなどは、胃の筋肉の動きを鈍らせます。
蠕動運動が低下すると、胃の中で食べ物を十分に混ぜることができず、消化が遅れてしまいます。
その結果、食後にお腹の張りや重さを感じやすくなります。
③ 胃粘膜の防御力低下
胃の内側は、胃酸から自分自身を守るために粘液や血流による防御機構を備えています。
しかし、栄養バランスの乱れや慢性的な疲労、加齢などによってこの防御力が低下すると、胃酸の刺激を受けやすくなります。
特に、タンパク質やビタミンが不足していると、粘膜の修復が追いつかず、胃の不快感が長引きます。
④ 自律神経の乱れ
胃の働きは自律神経によってコントロールされています。
年末年始の夜更かし、不規則な生活、ストレスが続くと、自律神経のバランスが崩れ、胃酸分泌や蠕動運動の調整がうまくいかなくなります。
この状態が続くと、検査では異常が見つからないにもかかわらず、胃の不調が続く「機能性ディスペプシア」を引き起こすこともあります。
胃は「働き」と「守り」のバランスが重要
胃の健康は、「消化する力」と「粘膜を守る力」のバランスによって保たれています。
食べすぎや飲みすぎ、生活リズムの乱れが続くと、このバランスが崩れ、胃は不調という形でサインを出します。
胃もたれは、その最も分かりやすい初期症状のひとつといえるでしょう。
正月明けに多い「胃不調」タイプ別解説
正月明けの胃もたれや不快感は、人によって原因や症状の出方が異なります。
一言で「胃が重い」と感じていても、その背景には食生活、飲酒習慣、生活リズムなど、さまざまな要因が関係しています。
ここでは、年明けに特に多くみられる胃不調をタイプ別に解説します。
① 食べすぎタイプ|胃がパンパンに張る・消化されない感覚
年末年始は、おせち料理、揚げ物、肉料理、スイーツなど、普段よりも高カロリーで脂質の多い食事が続きやすい時期です。
こうした食事は消化に時間がかかり、胃に長くとどまります。
食べすぎタイプの方は、
-
・食後に胃が重く、動きたくなくなる
-
・ゲップが増える
-
・少量でもすぐ満腹になる
といった症状が特徴です。
胃酸は十分に分泌されていても、蠕動運動が追いつかず、胃の中で食べ物が停滞してしまいます。
この状態が続くと、慢性的な胃もたれや胸やけにつながります。
② 飲みすぎタイプ|ムカムカ・胸やけ・胃痛が出やすい
お正月はお酒を飲む機会が増えがちです。
アルコールは胃酸分泌を強く刺激し、胃粘膜を直接傷つけます。
さらに、アルコールの分解には多くの酵素が必要なため、肝臓にも負担がかかります。
飲みすぎタイプの方に多い症状は、
-
・胃のムカムカ感や灼熱感
-
・胸やけ
-
・空腹時の胃痛
などです。
胃炎や逆流性食道炎を引き起こしやすく、症状が長引く場合は注意が必要です。
「少し休めば治る」と思って飲酒を再開すると、炎症が慢性化するリスクがあります。
③ ストレス・睡眠不足タイプ|検査で異常がなくてもつらい
年末の仕事の忙しさや、年始の生活リズムの乱れによって、自律神経が乱れる方も少なくありません。
このタイプでは、胃そのものに明らかな異常が見つからないにもかかわらず、不快な症状が続きます。
代表的な症状として、
-
・食後すぐに胃がもたれる
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・空腹でも胃が気持ち悪い
-
・日によって症状が変動する
といった特徴があります。
これは「機能性ディスペプシア」と呼ばれる状態で、胃の動きや感覚が過敏になっていることが原因です。
ストレスや睡眠不足が続くと、症状は悪化しやすくなります。
④ 複合タイプ|食事・飲酒・生活リズムが重なるケース
実際には、これらのタイプが単独で起こるよりも、複数が重なっている方が多いのが現状です。
食べすぎに飲みすぎ、さらに夜更かしが続けば、胃は回復する時間を失い、不調が慢性化しやすくなります。
「例年より胃の調子が戻らない」「年を追うごとに回復が遅くなっている」と感じる場合、加齢による胃機能の低下が影響している可能性もあります。
こうした場合には、生活習慣の見直しだけでなく、医療機関での評価が重要になります。
胃を守る食習慣のリセット法
年末年始の食べすぎ・飲みすぎで疲れた胃は、「しっかり食べて元に戻す」よりも、一度休ませて整えることが重要です。
ここでは、正月明けに実践しやすく、医学的にも理にかなった胃のリセット法をご紹介します。
1. 「空腹時間」を意識して胃を休ませる
胃もたれがあるとき、多くの方が「何か食べないと体力が落ちるのでは」と不安になります。
しかし、胃が疲れている状態では、無理に食事をとることが回復を遅らせてしまいます。
おすすめなのは、12〜14時間の空腹時間をつくることです。
例えば、夕食を19時までに済ませ、翌朝は白湯や味噌汁だけにするなど、軽めに抑えます。
これだけでも胃の蠕動運動が回復しやすくなり、消化リズムが整いやすくなります。
「朝食を抜く」のではなく、「胃に優しい形で休ませる」ことがポイントです。
2. 温かく、柔らかい食事に戻す
冷たい飲み物や脂っこい食事は、胃の動きを鈍らせる原因になります。
胃もたれがある間は、以下のような食事を意識しましょう。
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おかゆ・雑炊
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うどん(柔らかめ)
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具沢山のスープ
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豆腐、白身魚、卵料理
温かい食事は胃の血流を改善し、消化酵素の働きを助けます。
一方、揚げ物、ラーメン、スイーツ、冷たい飲料、炭酸飲料、カフェインは、症状が落ち着くまで控えめにするのが理想です。
3. 「よく噛む」だけで胃の負担は減る
忙しい日常では、つい噛む回数が減りがちですが、噛むことは胃を守る最も簡単な方法の一つです。
よく噛むことで、
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・食べ物が細かくなり、消化しやすくなる
-
・唾液が多く分泌され、胃酸を中和する
-
・満腹感が得られ、食べすぎを防げる
といった効果があります。目安は「一口30回」。
すべてを完璧に守る必要はありませんが、意識するだけでも胃もたれの改善につながります。
4. アルコールは「完全休肝日」をつくる
胃の不調がある間は、少量のアルコールでも症状を悪化させることがあります。
特に連日の飲酒は、胃粘膜の修復を妨げます。
理想的なのは、週に2日は完全にアルコールを摂らない日をつくることです。
「少しだけ」「付き合いだから」と飲み続けるよりも、しっかり休ませる方が回復は早まります。
また、アルコールを控えることで、睡眠の質が改善し、自律神経が整いやすくなるという副次的なメリットもあります。
5. 胃薬の使いすぎに注意する
市販の胃薬は、胃酸を抑えたり、胃の動きを助けたりする効果があり、つらい症状を一時的に和らげてくれます。
ただし、「飲めば大丈夫」と症状を放置するのは要注意です。
胃薬を2週間以上使用しても改善しない場合や、薬をやめるとすぐ症状が戻る場合は、背景に胃炎や潰瘍、ピロリ菌感染などが隠れている可能性があります。
その場合は、自己判断せず医療機関を受診しましょう。
医師が指摘する「危険な胃もたれ」
胃もたれは多くの方が経験する症状ですが、すべてが一時的な不調とは限りません。
診察の現場では、「ただの食べすぎだと思っていた」「年齢のせいだと思って放置していた」という方の中に、実際には治療が必要な病気が隠れているケースも少なくありません。
ここでは、医師の立場から見て「見逃してはいけない胃もたれ」の特徴を解説します。
胃もたれが続く背景にある疾患とは
胃の不調が長引く場合、以下のような疾患が関係している可能性があります。
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・慢性胃炎
胃粘膜の炎症が長期間続く状態で、ピロリ菌感染が関与していることも多く、胃もたれや食欲不振の原因になります。 -
・胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃酸によって粘膜が深く傷ついた状態で、空腹時や食後の痛み、背中への放散痛を伴うことがあります。 -
・逆流性食道炎
胃酸が食道へ逆流することで、胸やけや胃のムカムカ感、喉の違和感が出現します。 -
・機能性ディスペプシア
内視鏡検査で異常が見つからなくても、胃の動きや知覚過敏によって胃もたれや早期満腹感が続く疾患です。 -
・胃がん
初期では症状が乏しく、「なんとなく胃の調子が悪い」「胃もたれが続く」といった曖昧な症状だけの場合もあります。
特に注意すべき症状チェックリスト
次のような症状を伴う胃もたれがある場合は、早めの受診をおすすめします。
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☑胃痛と同時に背中の痛みが出る
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☑食欲不振が1週間以上続いている
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☑黒い便(タール便)や血便が出た
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☑食事量が減り、体重が意図せず減少している
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☑過去にピロリ菌感染を指摘された、または除菌歴がある
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☑市販の胃薬を飲んでも症状が改善しない
これらは、消化管からの出血や進行した炎症、腫瘍性病変のサインである可能性があります。
「年末年始の疲れだから」と自己判断で放置することは危険です。
「我慢できるから大丈夫」は危険なサイン
胃の症状は、痛みが強くない場合ほど放置されがちです。
しかし、胃がんを含む多くの消化器疾患は、強い痛みが出にくいという特徴があります。
「我慢できる程度だから」「忙しいから後回しに」と受診が遅れ、結果的に発見が遅れるケースも少なくありません。
特に40代以降の方、毎年正月明けに同じような胃もたれを繰り返している方は、一度しっかりと胃の状態を確認することが大切です。
胃もたれチェックと検査のタイミング
胃もたれは日常的によくある症状だからこそ、「どの時点で病院に行くべきか分からない」という声を多く耳にします。
しかし、受診や検査の適切なタイミングを知っておくことは、重い病気を防ぐうえで非常に重要です。
その胃もたれ、様子見で大丈夫?セルフチェック
まずは、現在の症状が一時的なものかどうかを見極めるため、次のポイントを確認してみてください。
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☑胃の重さ・ムカムカが2週間以上続いている
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☑食後すぐにお腹がいっぱいになり、少量で食事をやめてしまう
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☑空腹時でも胃がスッキリせず、常に違和感がある
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☑胃薬を飲んでも改善が一時的、または全く効かない
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☑年末年始以外の時期にも同じ症状を繰り返している
これらに当てはまる場合、単なる「正月疲れ」ではなく、胃の機能低下や慢性的な炎症が背景にある可能性があります。
胃カメラを受けるべき具体的なタイミング
次のような状況では、早めに胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)を受けることをおすすめします。
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・胃もたれや胃痛が2週間以上改善しない
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・市販薬や処方薬でも症状が落ち着かない
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・健康診断で胃炎・要精査を指摘された
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・ピロリ菌陽性、または除菌後の経過観察中
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・家族に胃がんの既往がある
-
・年齢が40歳以上で、しばらく胃カメラを受けていない
胃カメラは、胃の粘膜を直接観察できる唯一の検査です。
炎症の程度、潰瘍の有無、ポリープやがんの兆候、ピロリ菌感染の有無まで目で見て正確に評価できます。
「症状が軽い今」こそ検査の価値が高い
胃の病気は、症状が軽いうちほど発見しやすく、治療も負担が少ないという特徴があります。
逆に、強い痛みや出血が出てからでは、治療期間が長引く可能性があります。
「これくらいで検査を受けるのは大げさかも」と感じる段階こそ、内視鏡検査のベストタイミングです。
特に年明けは、生活リズムの乱れによって胃の不調が表面化しやすく、検査によって隠れていた問題が見つかることも多い時期です。
胃もたれを放置すると起きること
胃もたれは、「時間が経てば治る」「食べすぎただけ」と軽く考えられがちですが、放置することで胃の状態がさらに悪化する悪循環に陥ることがあります。特に年末年始の不調をきっかけに症状が慢性化するケースは少なくありません。
放置によって起こる3つの代表的な悪循環
胃もたれを我慢し続けると、次のような連鎖が起こりやすくなります。
1. 胃酸過多による慢性胃炎・潰瘍化
胃の動きが鈍ると、食べ物が長時間胃内に滞留し、胃酸による刺激を受け続けます。
その結果、胃粘膜が炎症を起こし、慢性胃炎へと移行します。
さらに進行すると、胃粘膜が深く傷つき、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を発症することもあります。
慢性胃炎は自覚症状が乏しいため、「気づいたときには長年続いていた」という方も多く、注意が必要です。
2. 胃酸逆流による逆流性食道炎の進行
胃の内容物がうまく腸へ送られない状態が続くと、胃酸が食道へ逆流しやすくなります。
これが逆流性食道炎です。
胸やけや喉の違和感だけでなく、慢性的な咳、声枯れ、睡眠障害の原因になることもあります。
特に年末年始は食後すぐに横になる機会が増え、症状が悪化しやすい傾向があります。
3. 胃粘膜萎縮による胃がんリスクの上昇
慢性的な炎症が続くと、胃粘膜は徐々に萎縮し、防御力が低下します。
ピロリ菌感染が関与している場合、胃がんのリスクが段階的に上昇することが分かっています。
胃がんは初期症状が乏しく、胃もたれや軽い不快感だけで進行することもあるため、「長引く胃もたれ」は決して軽視できないサインです。
「症状が慣れる」ことは改善ではない
胃もたれが長期間続くと、「これが普通」と感じてしまうことがあります。
しかし、これは胃の状態が改善したわけではなく、不調に体が慣れてしまった状態です。
症状が出たり治まったりを繰り返している場合でも、胃の中では炎症や機能低下が進行している可能性があります。
早めに確認することが最大の予防
胃の不調は、早期に原因を特定し対処すれば、生活習慣の改善や薬物治療でコントロールできるケースがほとんどです。
反対に、放置してしまうと検査や治療の負担が大きくなり、日常生活にも影響を及ぼします。
「そのうち良くなるだろう」と思わず、一度胃の中を確認することが、将来の大きな病気を防ぐ第一歩になります。
次の章では、当院で行っている 胃カメラ検査の特徴と安心して受けていただくための取り組みについて詳しくご紹介します。
当院での胃カメラ検査
「胃カメラは苦しい」「以前つらい思いをした」
そうした不安から、検査を先延ばしにしている方は少なくありません。
しかし現在の内視鏡検査は、患者さまの負担を大きく軽減できるよう進化しています。
大阪なんば内科・消化器内視鏡クリニックでは、安心して検査を受けていただける体制を整えています。
苦痛を抑えた内視鏡検査への取り組み
当院では、最新の細径内視鏡スコープを使用し、患者さま一人ひとりの状態に合わせた検査方法を選択しています。
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・経鼻・経口どちらも選択可能
鼻から挿入する経鼻内視鏡は、嘔吐反射が少なく、会話も可能な検査方法です。 -
・鎮静剤を使用した「眠ったままの検査」
検査への不安が強い方には鎮静剤を使用し、ほとんど記憶が残らない状態で検査を行います。 -
・検査時間は約10分
胃カメラ自体の所要時間は短く、身体的負担を最小限に抑えています。
検査から結果説明まで一貫対応
胃カメラ検査は「受けて終わり」ではありません。
当院では、検査後の説明とフォローを重視しています。
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画像を見ながら分かりやすく結果説明
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胃炎・潰瘍・ポリープの有無を丁寧に解説
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ピロリ菌検査・除菌治療まで一貫対応
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生活習慣や食事内容への具体的なアドバイス
不安や疑問を残さないよう、専門医が時間をかけて説明します。
忙しい方でも受けやすい検査体制
働く世代や家庭を持つ方にも配慮し、受診しやすい環境を整えています。
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土曜日の胃カメラ検査に対応
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平日夜間の診療枠あり
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女性医師による内視鏡検査にも対応
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Web・電話でのスムーズな予約
「忙しくて時間が取れない」「平日は通院できない」という方でも、無理なく検査を受けていただけます。
胃の状態を「見える化」する安心感
胃もたれや違和感の原因は、検査をしなければはっきりしないことが多くあります。
胃カメラで実際に胃の状態を確認することで、「異常がない」という安心感を得られる場合も少なくありません。
逆に、早期に異常を見つけることで、重症化を防ぎ、短期間で治療を完結できるという大きなメリットもあります。
次の章では、医師の立場から 年明けの胃不調とどう向き合うべきか、実践的なアドバイスをお伝えします。
医師からのアドバイス
「胃を整えることは、1年の健康を整えること」
年明けに起こる胃もたれや胃の不快感は、単なる一時的な不調ではなく、体からの重要なサインであることが少なくありません。年末年始は、食事量の増加、飲酒、睡眠不足、生活リズムの乱れが重なり、胃腸にとっては1年の中でも最も負担がかかる時期です。
このタイミングで現れる胃の不調は、「これ以上無理をしないでほしい」「一度立ち止まって整えてほしい」という、体からのメッセージと捉えることが大切です。
年明けに胃を整えるメリット
1月は、新しい1年をスタートさせる節目の時期です。この時期に胃の状態を整えておくことで、以下のようなメリットが期待できます。
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・食欲が安定し、疲れにくくなる
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・栄養吸収が改善し、免疫力の低下を防ぐ
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・慢性的な胃もたれや胸やけを予防できる
-
・仕事や家事への集中力が戻りやすくなる
特に、胃は「自律神経」の影響を強く受ける臓器です。
胃の調子が整うことで、睡眠の質やストレス耐性にも良い影響が出てきます。
ピロリ菌未検査の方は要注意
これまで一度もピロリ菌検査を受けたことがない方は、症状が軽くても注意が必要です。
ピロリ菌感染は、慢性胃炎や胃潰瘍、胃がんのリスクを高めることが分かっています。
「若い頃に異常がなかったから大丈夫」「症状がないから関係ない」と思わず、40代以降の方は特に一度は検査を受けることをおすすめします。
除菌治療によって、将来的なリスクを大きく下げることが可能です。
胃薬に頼りすぎないことも大切
胃もたれがあると、市販の胃薬で様子を見る方が多いですが、症状を抑えるだけでは根本的な解決にならないこともあります。
長期間、胃薬を飲み続けている場合は、原因を一度しっかり調べることが重要です。
検査で異常がなければ安心につながりますし、異常が見つかれば早期に治療を開始できます。
「なんとなく不調」の段階で相談を
医師として強くお伝えしたいのは、「症状がはっきりしない段階でこそ、受診の価値が高い」という点です。
胃の病気は、症状が進んでからでは治療に時間がかかることがあります。
年明けに感じる胃の違和感をきっかけに、自分の体と向き合う時間を持つことが、1年を健康に過ごすための第一歩になります。
次の章では、日常生活にすぐ取り入れられる 「胃をいたわる1週間リセットプラン」 をご紹介します。
胃をいたわる1週間リセットプラン(例)
年末年始で疲れた胃腸は、数日〜1週間しっかり休ませるだけでも回復力が高まります。
ここでは、忙しい方でも実践しやすい「胃を立て直す1週間プラン」をご紹介します。
完璧を目指す必要はありません。できるところから取り入れてみてください。

月曜日|胃を休ませるスタート日
▼食事のポイント
朝:白湯、具の少ない味噌汁
昼:おかゆ、雑炊、うどんなど消化の良いもの
夜:無理に食べず、軽めでOK
▼行動のポイント
・夜は湯船につかり、体を温める
・食後すぐ横にならない
▶ 食べすぎで酷使した胃を、まず「休ませる」ことが最優先です。
火曜日|消化力を取り戻す日
▼食事のポイント
朝:白湯、バナナやヨーグルトを少量
昼:白身魚、豆腐、卵など低脂肪・高たんぱく
夜:煮物や蒸し料理など、油を使わないメニュー
▼行動のポイント
・就寝前30分はスマホを控える
・夜遅い食事を避ける
▶ 胃に必要な栄養を補いながら、消化機能を立て直す日です。
水曜日|胃と腸を同時に整える日
▼食事のポイント
朝:温かいスープ、ヨーグルトや納豆
昼:野菜中心の和食(揚げ物は避ける)
夜:具沢山味噌汁+少量の主食
▼行動のポイント
・軽いストレッチや散歩
・姿勢を意識して過ごす
▶ 腸内環境を整えることが、胃の回復を後押しします。
木曜日|胃への刺激を減らす日
▼食事のポイント
朝:白湯、消化の良いパンやご飯を少量
昼:脂質控えめの定食
夜:炭水化物控えめ、刺激物は避ける
▼行動のポイント
・冷たい飲み物を避ける
・水分は常温または温かいものを
▶ 胃酸分泌を落ち着かせ、粘膜を守る日です。
金曜日|回復具合を確認する日
▼食事のポイント
朝:通常に近い朝食(腹八分目)
昼:量を控えめにし、よく噛んで食べる
夜:胃薬に頼らず、胃の反応を観察
▼行動のポイント
・早めに就寝する
・仕事や家事を詰め込みすぎない
▶ 胃の調子が戻ってきているかを見極めるタイミングです。
土曜日|軽く動かす日
▼食事のポイント
朝:消化の良い通常食
昼:外食時は量を調整、揚げ物は控えめ
夜:アルコールは控えめ、できれば休肝日
▼行動のポイント
・軽い散歩やストレッチ
・長時間座りっぱなしを避ける
▶ 適度な運動が胃腸の動きを促します。
日曜日|次の1週間への準備日
▼食事のポイント
朝:胃の調子を見ながら通常食
昼:栄養バランスを意識した食事
夜:消化に良いメニューで締める
▼行動のポイント
・1週間の体調を振り返る
・胃もたれが残る場合は受診を検討
▶ 胃の状態を確認し、無理のない通常生活へ戻します。
この1週間プランを実践しても胃の不快感が続く場合、胃の中で炎症や機能異常が起きている可能性があります。
まとめ
正月明けに感じる胃もたれや胃の不快感は、単なる「食べすぎ・飲みすぎ」の後遺症ではなく、胃機能が低下しているサインであることが少なくありません。
年末年始は、食生活の乱れ、アルコール摂取、睡眠不足、生活リズムの変化が重なり、胃腸にとって大きな負担がかかる時期です。
その結果、胃の動きが鈍り、胃酸分泌や自律神経のバランスが崩れることで、胃もたれや胸やけ、食欲不振といった症状が現れます。
こうした胃の不調を放置すると、慢性胃炎や逆流性食道炎、胃潰瘍へと進行する可能性があり、ピロリ菌感染がある場合には胃がんリスクの上昇にもつながります。
「時間が経てば治るだろう」と自己判断で様子を見ることは、決して安全とは言えません。
胃を整える基本は、
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・胃を休ませる
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・体を温める
-
・必要に応じて検査で状態を確認する
この3つを意識することです。
特に、症状が2週間以上続く場合や、毎年同じ時期に胃もたれを繰り返している場合は、一度胃カメラ検査を受けることで、原因を明確にできます。
年明けは、生活をリセットし、1年の健康を整える絶好のタイミングです。
胃の違和感をきっかけに、自分の体と向き合い、無理のない健康管理を始めてみてはいかがでしょうか。
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「胸やけが続く」「便秘がひどい」「健診で異常を指摘された」など、少しでも不安があればお気軽にご相談ください。
当院では胃カメラは20歳、大腸カメラは30歳を過ぎたら一度受けることをおすすめしています。
胃の不調・胃カメラのご相談はこちら
