大腸カメラは何歳から受けるべき?

院長 奥 久徳
院長プロフィール
- 平成21年3月 大阪医科大学医学部医学科卒業
- 平成21年4月 市立堺病院 研修医
- 平成23年4月 大阪赤十字病院 消化器内科 入職
- 平成26年4月 関西電力病院 消化器科肝胆膵内科 入職
- 平成29年5月 芦屋おく内視鏡クリニック 開業
- 令和06年5月 大阪なんば
内科・消化器内視鏡クリニック 開業
日本人に多い大腸がん
大腸がんは日本で男女ともに増えているがんで、死亡原因の上位を占めます。
部位別がん死亡数(出典:厚生労働省「2023年人口動態統計(確定数)」)でみると、男性は肺がん、大腸がん、胃がん、膵臓がん、肝臓がんの順に多く、女性は大腸がん、肺がん、膵臓がん、乳がん、胃がんの順となっています。
部位別がん罹患数(出典:厚生労働省「全国がん登録 罹患数・率 報告 2021」)でみると、男性は前立腺がんが9万5584人(17.2%)と最も多く、2番目に大腸がん8万6271人(15.5%)、肺がん8万2749人(14.9%)、胃がん7万6828人(13.8%)、肝臓がん(肝および肝内胆管)2万3677人(4.3%)の順となります。女性は乳房の9万8782人(22.8%)が最も多く、2番目に大腸がん6万8314人(15.8%)、肺がん4万1782人(9.6%)、胃がん3万6053人(8.3%)、子宮がん3万111人(7.0%)の順となります。
特に大腸がんは40歳以降から急増することが知られています。
大腸カメラを推奨される年齢
平均的なリスクの方:40歳を過ぎたら一度大腸カメラをお勧めします。慢性的な便秘、下痢、腹痛などの腹部症状がある方はさらに早期での検査をお勧めします。
家族に大腸がんがある方:さらに早期(30代から)の検査が望ましいです。
当院では、30歳を過ぎたら一度大腸カメラを受診するように推奨しています。
早めにポリープ(adenoma)を発見し切除することで、大腸がんの予防が可能だからです。
ポリープと大腸がんの関係
大腸がんの多くはポリープから発生します。
内視鏡で切除してしまえばがんになる前に防げます。
当院で推奨する簡単な検査間隔の目安としては
ポリープ(adenoma)があった → 翌年再検査、切除してもまた別の場所に再発する可能性があるため
ポリープ(adenoma)がなかった → 2年後再検査でOK
まとめ:30歳を過ぎたら一度は大腸カメラを。症状ではなく、検査の結果、つまりポリープの有無で次回の検査間隔を決めるのが安心です。
大阪なんば内科消化器内視鏡クリニックでは、
鎮静剤で楽に受けられる内視鏡検査
女性医師常勤
土日祝も診療
当日検査対応
を提供しています。
「胸やけが続く」「便秘がひどい」「健診で異常を指摘された」など、少しでも不安があればお気軽にご相談ください。
当院では胃カメラは20歳、大腸カメラは30歳を過ぎたら一度受けることをおすすめしています。