ストレスでお腹が痛くなるのはなぜ?過敏性腸症候群の基礎知識

院長 奥 久徳
院長プロフィール
- 平成21年3月 大阪医科大学医学部医学科卒業
- 平成21年4月 市立堺病院 研修医
- 平成23年4月 大阪赤十字病院 消化器内科 入職
- 平成26年4月 関西電力病院 消化器科肝胆膵内科 入職
- 平成29年5月 芦屋おく内視鏡クリニック 開業
- 令和06年5月 大阪なんば
内科・消化器内視鏡クリニック 開業
自律神経と腸の関係
ストレスを受けると、脳と腸をつなぐ「脳腸相関」が乱れ、自律神経のバランスが崩れます。
その結果、腸の動きが過剰になったり停滞したりし、腹痛や下痢・便秘を繰り返す状態が「過敏性腸症候群(IBS)」です。
日本でも若い世代を中心に非常に多く、受診者の約3〜5人に1人は過敏性腸症候群(IBS)と診断されると言われています。
過敏性腸症候群(IBS)の主な症状
①腹痛が2か月以上続く
②下痢と便秘を繰り返す
③排便後に痛みが和らぐ
④おなかの張り、残便感など不快感がある
⑤不安や緊張で症状が悪化する
などが挙げられます。
命に関わる病気ではありませんが、生活の質を大きく低下させます。
過敏性腸症候群(IBS)に対する生活習慣の改善方法
食生活・生活習慣での工夫
①食物繊維を摂りすぎない(特に不溶性)
②アルコール・カフェイン・香辛料を控える
③十分な睡眠をとる
④ストレスをためない
食事改善と生活習慣の見直しで症状が軽減するケースも多いです。
過敏性腸症候群(IBS)と大腸がんの違い
過敏性腸症候群(IBS)は検査で異常が見つからない「機能性疾患」です。一方、
大腸カメラが必要な理由
過敏性腸症候群(IBS)の診断は「除外診断」が基本です。
つまり、同じような症状を示す重大な病気(大腸がん・炎症性腸疾患など)がないことを確認しなければいけません。
①血便がある
②夜間やリラックスしているときにも症状が続く
③40歳以降に急に発症した
こうした場合は過敏性腸症候群(IBS)ではなく大腸がんなどの可能性があるため、大腸カメラで精査が必要です。
FAQ
Q. 過敏性腸症候群(IBS)と診断されたら一生治らない?
→ ストレス管理や食生活改善で症状は軽快します。
まとめ:腹部症状があれば過敏性腸症候群(IBS)と思い込まず、まずは大腸カメラで危険な病気を除外しましょう。
大阪なんば内科消化器内視鏡クリニックでは、
鎮静剤で楽に受けられる内視鏡検査
女性医師常勤
土日祝も診療
当日検査対応
を提供しています。
「胸やけが続く」「便秘がひどい」「健診で異常を指摘された」など、少しでも不安があればお気軽にご相談ください。
当院では胃カメラは20歳、大腸カメラは30歳を過ぎたら一度受けることをおすすめしています。